20210409 メディアを所有すること

DMMブックスが70%オフのキャンペーンをやっている。電子書籍の購入は普段Kindleを使っているけれど、どのタイトルでも70%オフとなるとDMMブックスにも手を出さざるを得ないと思ってしまう。しかし色々なストアでバラバラと電子書籍を購入してしまうと、どのストアでどのタイトルを買っているのか後から分からなくなってしまうので、基本的にはKindleで購入しつつDMMブックスはまとめ買い用として寝かせておくようにしたい。

紙の書籍を買う理由の一つは、すぐにその本を手に取ることができるからだ。そして電子書籍ストアで購入するときもその考えは変わらない。電子書籍の購入は一つのストアでできるだけまとめるようにしておいて、購入履歴をあとから振り返ることができるのが望ましい。実際のところKindleの本棚機能はあまりいいものではなく、購入履歴を簡単に振り返ることができるかといえば疑問ではあるのだけれど、それでもKindleを使ってしまうのはセールが多いからだ。そもそも冒頭のDMMブックスに手を出そうとしているのもセールだからであって、電子書籍の購入タイトルの整理とセールのバランスをとるのはなかなか悩ましい。

CD屋が激減してしまったように本屋が激減してほしくはないけれど、サブスクリプションで大多数の登録書籍が読める電子書籍ストアが現れたら、そちらに加入してしまうだろうなと思う。ストアのセールに踊らされることもないし、購入タイトルの整理に苦心する必要もなくなる。

電子書籍が出てきて、どこで購入するかなど考えることが増えたなと思ったけれど、思い返すと十年前はCDを購入するかレンタルするかで似たように悩んでいた。そもそも音楽をCDやレコードで一般人が所有できるというのも、人間の歴史からすると最近のことなのだろう。書籍を安価で気軽に購入できるのも、活版印刷の発展によってである。そう考えると、自宅の棚に本やディスクが沢山あって置き場所に悩むのも、人間の歴史の中ではある特定の時代だけで起こった珍しい悩みになるのかもしれない。贅沢な悩みだ。