20210414 League of Legends

最近、League of Legendsのプロのゲームを観戦するようになった。

きっかけは「格ゲーマー人狼」(格闘ゲーマーが格闘ゲーマー界隈のノリで人狼をプレイする配信)から、「格闘ゲーマーのゲーム配信」→「TOPANGA」(格闘ゲームを中心としたイベントを企画する団体・その番組)→「QWER」(TOPANGAが毎週配信しているLoLの情報番組)→「LJL」(LoLの日本リージョンのリーグ)と流れてLeague of Legendsのゲーム観戦にたどり着いた。YouTubeを始めとする動画配信サイトのリコメンド機能のおかげだ。

このLeague of Legends(LoL)というゲーム、世界中にあるプロリーグや賞金など、恐らく世界最大のプロシーンを持つ。有名なゲームなのだから敷居低く楽しめるのだろうと思って覗いてみたけれど、初めてゲーム画面を観たときには、その画面上の情報の多さに何がなんだかよく分からなかった。5名対5名のチーム戦で相手の陣地を破壊を目的とするゲームなので、相手の陣地の破壊が進んでいる方が優勢、ということはまず分かる。

しかしこのゲームを理解しようとすると、かなりの知識量が必要とされる。チームのプレイヤー5名それぞれに得意なポジションがあって、プレイヤー5名それぞれ選べるキャラクターが百以上ありそれぞれ能力が大きく違って、プレイヤーがキャラクターを選ぶ(PICK)前に選択肢からキャラクターを排除(BAN)できるシステムがあって、RPGのように購入できるアイテムの種類も色々あって、経験値やお金を稼ぐのにもテクニックがあって、戦うマップにはプレイヤー以外にモンスターもいて……と、書き出すときりがない。ゲームのルールも複雑だけれど、ゲームが長年プレイされ続ける中でセオリーとして積み重ねられているものも多い。そのセオリーはどこかに明文化されるものではないし、頻繁に入るゲームのルール調整によって大きく変わってしまうこともある。恐らくはずっとシーンを追いかけていないと、理解が追いつかなくなってしまうゲームだ。

そんな変化の早いゲームなのに、世界中で多くの人がこのゲームを観戦しているのだ。LoLのプロゲーマーを目指して若いプレイヤーもどんどん加入している。歴史が長くマニアックなシステムになったゲームは、ベテランが優位になって新規プレイヤーが増えずに廃れてしまうものだと思っていたけれど、このLoLというゲームはマニアックであるが故に人気が維持されている。

何かをしながら横目で見ても楽しめてしまうゲームではなく、知識を蓄えた上で集中して観るからこそ楽しめるゲームが、長年人気であり続けているのだ。そのことをとても興味深く思う。「ゲームの中身よりゲーム実況者のキャラクターが優先されてしまう時代なのでは?」と最近のゲーム実況ブームで考えてしまうこともあったけれども、ゲームの進化とそれを支持する世界中のゲーマーを舐めていたなと反省した。