20210419 カレーを作る

久し振りに家でカレーを作った。一年前ぐらいにコロナウイルスの感染が広まり出して、在宅勤務の機会が増えたときには、どうせ自炊するならとスパイスを混ぜてのカレー作りが私の中でブームになっていたけれど、最近は作る機会が減っていた。春夏には盛んにカレーを作っていたけれど、寒い季節になるとどうしても鍋の方が優先度が高くなってしまう。鍋を選んでしまう理由はもちろん、楽だからだ。

久々にカレーを作ると反省点が多い。スパイスカレーは調合のバランスが難しいので、同じように作ったつもりでも同じ味にはなかなか落ち着かず、市販のカレールーの偉大さを思い知ることになる。ただ改善点が多いとまたすぐに作りたくなる。上手く作れない頃は何度も同じ料理を作りがちなのだけれど、美味しく作れるようになったらその料理を作らなくなってしまう傾向が私にはある。手の込んだ作業を繰り返すのには飽きてしまいがちで、単純に繰り返す作業なら楽な手順を選びたくなってしまう。達成感のある手の込んだ料理より、鍋のように簡単にできる料理の方が私の生活サイクルに馴染みやすいのは、この一年間の自炊生活で痛感するところだ。もし手の込んだ料理を作り続けようとするのなら、ゴールを先に延ばすか、ゴールに脇道のようなバラエティを持たせて、いつまでも達成感を得られないようにすべきなのだろう。