20210422 季節感の欠如/スーパーマーケット

ゴールデンウィークが迫っているということは、もう春も半ばなのだ。衣替えをしなければ! ハンガーラックにはまだ冬服がかかっていて、すっかり季節感を失ってしまっていたことに気付く。例年だったら通勤時に眺める桜の様子に春を感じていたと思う。コロナ禍で家から出る機会が少なくなると、季節の変化にも疎くなってしまうのか。

時間が止まったような一年間を過ごした2020年には冗談で「来年も2020年にして全部やり直したらいいのに」と言っていたけれど、それは一年経ったら状況は改善していると信じていたから出た言葉だったなと思う。

そうして一年経った今年の春、感染者数は増加しているし、大多数の人たちがワクチンを接種できる目途も立っていない。世界的にみるとワクチン接種で感染者数を減らすことができているので、光明は見えているとは言えると思うけれども、もしワクチン開発が滞っていたらと想像すると背筋が寒くなる。日本中がストレスに耐えきれなくなっていたかもしれない。もう少し我慢すればきっと状況が好転する、と考えさせてくれるワクチンの存在はとてもありがたい。来年こそは2020年として全部やり直せたらいいと思う。


コロナ禍になって本格的に自炊をするようになって初めて、親がスーパーマーケットをはしごしていた理由に気付いた。色々なスーパーで買い物をしたほうが楽しいのだ。それぞれ品揃えに得意不得意があるし、同じチェーンのスーパーでも若干の高級志向・低価格志向があったりする。複数のスーパーに通わないと商品の相場を把握し損ねたりするし、安売りの値札表示を鵜呑みにしてしまったりする。

スーパーほど情報量が詰まった小売業の店はない。興味を持って品揃えを眺めると記憶力が刺激されて楽しいし、様々な商品のトライアンドエラーをしてみたくなる。自炊というと料理のレシピに興味が向かいがちなのだけれど、食材を準備するところから楽しめたらもっと自炊を楽しめるのだろう。時間をかけて体験してみないと気付けないことがある。