20210425 オリンピックの広告効果/苛立ちの雰囲気/入所

スーパーで炭酸の飲み物を買おうとして、コカコーラ製品をつい避けてしまった。セール商品に手を伸ばそうとして、値札に書かれた「コカコーラ」の文字が目に入った瞬間、聖火ランナーの周囲で自社製品をアピールしていた赤色たちの光景が頭をよぎり手が止まった。オリンピックを忌避する空気に、すっかり気持ちが飲まれてしまっていると思う。

同じ理由でオリンピックとタイアップした広告を出しているアシックスにも、いいイメージを持つことができていない。緊急事態宣言が出てゴールデンウィークの楽しみが奪われた現状、オリンピックを強行しようとしているようにみえるスポンサー企業の広告は印象が悪い。


緊急事態宣言が今日から施行された。周囲に倣って休業するのか、開店するとしてもどのように配慮するのか、宣言下においてはどの店舗も対応に苦慮しているようにみえる。全店舗休業としているケースがあれば、スーパーマーケットや日用品、クリーニングなどの一部テナントだけを開店させているケースもある。地下や上階の専門店だけが開店しているようなケースの場合、エレベーターがその店舗への唯一の導線になっていて、輸送が追いつかずに行列ができてしまっている施設もあった。

そんなエレベーターに大人数で詰め込まれ、密だ密だと声高に文句を言う人を見かけた。密なのだから静かにした方がよくないですか? といったお願いをしたのだけれど、相手が年配の人だったこともあり言葉遣いには気を遣った。みなこの状況に苛々しているのだ。私だって大声で喋る年配の人に辟易して声をかけている。理解できない状況によって自身が危険に晒されたときに起こる、自己防衛から生まれる苛立ちを、私たちはこの一年お互いにぶつけ合ってきたように思う。社会に余裕がなくなっている。


そもそも今日外出したのは、教習所で入所手続きをするためだった。春は入所者が多いタイミングで、申し込み日から入所手続きまで結構な日にちを待たされたけれど、余暇の楽しみが失われたタイミングで入所ができたのは不幸中の幸いだった。おかげでゴールデンウィークに全く予定がないということにはならなさそうだ。